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スペシャリストを目指す私たち

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スペシャリストを目指す私たち

トークテーマ

「一歩踏み出せば、世界が広がる。」
認定看護師や専門看護師として、患者さんと、仲間と、より深くつながる看護へ。
悩み、迷い、それでも挑んだ道の先に見えた“看護の可能性“とは――島根大学医学部附属病院で、自分らしいキャリアを築く4人のストーリーをご紹介します。

参加メンバー

O.Y

O.Y

  • 看護師
I.T

I.T

  • 看護師
K.K

K.K

  • 看護師
O.Y

O.Y

  • 看護師

スペシャリストを目指す私たち目次

> TOPIC 01 資格取得・認定看護師を目指したきっかけ > TOPIC 02 資格取得までの道のり > TOPIC 03 学習・通学の時間の確保 > TOPIC 04 院内外のサポート > TOPIC 05 資格取得後の現場での役割の変化 > TOPIC 06 若手や後輩の関わり方の変化 > TOPIC 07 認定看護師としてのやりがい、責任を感じる瞬間 > TOPIC 08 今後のキャリアの目標 > TOPIC 09 資格取得を目指している方にメッセージ

TOPIC 01

資格取得・認定看護師を目指したきっかけ

K.K

K.K

私は新人時代に手術室で働いていて、そのとき出会った認定看護師の先輩にずっと憧れを持っていました。丁寧な関わり方や落ち着いた対応、チームの中で頼られている姿を見て「自分もああなりたいな」と思っていましたが、実際に動き出せたのはだいぶ後でした。

O.Y

O.Y

その「ずっと心の中にあった気持ち」が形になるタイミングってありますよね。
僕は救急の現場で働いていたときに、認定看護師の先輩が多忙な中でも患者さんに本当に細やかに寄り添っていて、「この人みたいになりたい」と思ったのがはじまりでした。
K.Kさんと同じで、最初は「自分にできるのか」と悩みましたけど、挑戦できてよかったなと今は思っています。

I.T

I.T

お二人のお話を聞いて、“ああ、自分もああなりたい”って思える先輩の存在って大きいなと改めて感じますね。

O.Y

O.Y

I.Tさんは学生の頃から、がん看護に関心があったんですよね?
何がきっかけでしたか?

I.T

I.T

看護学生時代にがん薬物療法を受ける患者さんに関わる実習が印象的で、入職後もずっとがん看護に携わってきました。
でも「私が認定を目指していいのか」って、結構長く悩んだんですよね。異動を経験して、改めてがん看護に戻ってきたときに、「やっぱりここだ」と思って踏み出しました。

O.Y

O.Y

原点がずっと続いているって素敵ですね…。

I.T

I.T

O.Yさんもがんについて専門知識を深めようと思った経験があったんでしょうか?

O.Y

O.Y

私は、AYA世代の患者さんと向き合った経験から「このままでは自分の関わり方が限界だ」と感じて、専門的に学びたいと思うようになりました。
それが大学院での学びや、がん看護専門看護師を目指す大きなきっかけですね。

K.K

K.K

きっかけや道のりは違っても、どこかで「もっと深く関わりたい」という気持ちに辿り着くのが不思議ですね。

TOPIC 02

資格取得までの道のり

I.T

I.T

私は1年間の教育課程を経て資格を取得しました。スケジュールとしては、4月の開講式から始まり、7月からは集合研修、11月に臨地実習、1月には統合演習とケースレポートの発表、2月には課題学習と修了試験があり、3月に修了式という流れでした。
講義は平日毎日9時から18時までで、グループワークや課題も多く、正直「1日24時間では足りない」と感じることもありました。

K.K

K.K

資格勉強をすると1日の時間が一気に短く感じますよね…。
私もeラーニングからスタートして、特定行為の集合研修、自施設実習、そして認定看護師教育課程の集合研修と続いて、全部で10ヶ月ほどのカリキュラムでした。
集合研修が県外だったので、生活拠点もそのたびに移動する必要があり、特定行為の自施設実習が終わった後に再度県外へ戻るというのは、体力的にも精神的にも大変でしたね。

O.Y

O.Y

私も県外の学校でした! 生活面の調整にはかなり苦労した記憶があります。しかもちょうど新型コロナウイルスの流行時期と重なっていて、研修中は島根に戻ることができず、家族と会えない日々が続きました。
その代わり、毎日のように家族とビデオ通話をしていたのが、心の支えでした…。

I.T

I.T

研修と私生活の両立って、やっぱり大きなテーマですよね。
O.Yさんは、特定行為研修も一緒に受けられていたんですよね?

O.Y

O.Y

はい。私のときは「集中ケア」と「救急看護」の分野が統合されて「クリティカルケア分野」となった初年度だったので、認定看護師教育課程に加えて特定行為研修も必須でした。
前半はeラーニングが中心で、約250時間分の動画を視聴しました。完全に“自分との戦い”で、正直、途中で心が折れそうになったこともあります。

O.Y

O.Y

皆さん、かなりタイトなスケジュールを乗り越えていらっしゃるのですね…。

O.Y

O.Y

仕事と家庭、勉強の3つを両立しようと思うとなかなか大変で…。
O.Yさんが大学院に進学された時はどうでしたか?

O.Y

O.Y

私は大学院の長期履修制度を活用して、3年間かけて学びました。がん看護CNSコースだけでなく、他コースの院生とも一緒に講義を受ける機会があり、ディスカッションや外部講師による授業も刺激的でした。
実習は5回あり、それぞれ自分で計画書を立てて取り組む形式だったので、事前準備にも時間がかかりましたね。

K.K

K.K

3年という時間をかけてじっくり学ぶスタイルも魅力的ですね〜。

O.Y

O.Y

その時は知識や技術が未熟で自信を無くすことが多々あったのですが、最新の知識や議論が学べる機会が多く、好奇心がモチベーションでしたね。

K.K

K.K

モチベーションが無いとなかなか継続が難しいですよね。分かります。
私は教育課程修了後、同期の仲間とオンラインで定期的に勉強会を続けていたのですが、そういう仲間の存在が本当に励みになっていました。

I.T

I.T

私も同じです。大変なことも多かったけれど、そうした仲間や、実習先で出会ったスタッフの方々との交流が視野を広げてくれたように思います。

O.Y

O.Y

振り返ってみると、どのプロセスにも「誰かの支え」がありましたよね。

K.K

K.K

本当にそうですね。乗り越えられたのは、自分ひとりの力だけじゃなかったなと、改めて思います。

TOPIC 03

学習・通学の時間の確保

O.Y

O.Y

学習の時間をどう確保するかは、ずっと意識していました。
入学試験の準備中から、「毎日少しでも必ず勉強する」という目標を立てて、帰宅後や休みの日に少しずつ取り組んでいました。
周囲の協力も大きくて、同僚が業務を分担してくれたおかげで、集中できる時間が確保できたと思います。

K.K

K.K

「毎日少しずつ」って、本当に大切ですよね…。
私も勤務と並行して学習を進めていたので、日勤後や夜勤前に図書館へ行ったり、休日はカフェで勉強したりしていました。
集中力が切れないように、場所を変える工夫をしていましたね。

I.T

I.T

場所を変えて気分転換するの、私もよくしていました!
自宅だとどうしても気が散ってしまうので、私もカフェや図書館を使っていましたし、朝の静かな時間を使ってeラーニングを進めるようにしていました。
勤務後は疲れて集中できないことが多かったので、自分の生活リズムに合った時間を見つけるのがポイントだったと思います。

O.Y

O.Y

皆さん、勤務と両立されていて本当にすごいですね。
私は退職して大学院へ進学したので、ある意味で学業に集中できる環境ではありました。
ただ、課題や実習に加えて研究活動もあったため、毎日が学びの連続で、やはり計画的な時間の使い方が求められました。

I.T

I.T

学びの質という意味では、勤務の有無に関わらず、工夫と積み重ねが重要ですね。
あとは周囲の協力でしょうか?
私の場合は、上司や同僚から「無理しないでね」と声をかけてもらえたことも、大きな励みになっていました。

O.Y

O.Y

その「ひと言」があるだけでも、気持ちが軽くなりますよね。
私も研修中は新型コロナの影響で島根に戻れなかったのですが、家族とのビデオ通話や、救急外来で関わっていた医師からのアドバイスに何よりも助けられました。

K.K

K.K

職場の中で学べる機会があるというのも良いですよね。
分からないことがあるときは、医師に直接質問して教えてもらうこともありましたし、日々の業務の中で得たことをそのまま勉強に活かせたのが良かったです。
あと、やっぱり皆さんと同じように、認定を目指す同期とのやり取りが心の支えになっていました。「一人じゃない」って思えることが、本当に大きな力になりますね。

O.Y

O.Y

学ぶ環境は人それぞれですが、共通しているのは、支えてくれる人の存在があったということですね。

TOPIC 04

院内外のサポート

K.K

K.K

私はeラーニングの期間中、勤務調整をしていただいて、無理なく受講ができるような環境を整えてもらっていました。
集合研修が始まってからの約5か月間は出張扱いだったので、金銭的な心配もなく。家賃の補助もあって、新しく借りたアパートでの生活もスムーズにスタートできましたし。安心して勉学に集中できたのは、制度のお陰です。

I.T

I.T

出張扱いは本当に助かりますよね。私も県外の学校に通っていたので、長期不在になる状況でしたが、部署の皆さんが快く送り出してくれて…。
在学中も「元気にしてる?」と連絡をくれたりしましたし…。

K.K

K.K

わかります。理解のある職場ですよね。出張中でも職場の先輩が連絡をくれて、「今どんなことしてるの?」と気にかけてくれていたのがすごく励みになりました。
あとは、参考書を貸してくださったり、実習や課題で困ったときに相談に乗ってくださったり…。やっぱり、身近に応援してくれる人がいるのは心強いですね。
I.Tさんは何か制度など利用されましたか?

I.T

I.T

そうですね。学費の全額負担に加えて、集合教育が始まった7月末から修了する3月まで、出張扱いにしていただきました。病棟のサポートの手厚さを感じましたね。
神戸の学校に通っていたので、現地での生活費の一部も支援していただけたのは本当に助かりました。

O.Y

O.Y

I.Tさん、生活費の補助もあったんですね! それはありがたい支援ですね。

I.T

I.T

はい! おかげで金銭的な不安なく、学習に集中できました。
特定行為研修の実習も当院で行ったのですが、医師と連携しやすいように指導医の選定も配慮していただいて…。現場と教育がしっかりつながっていることを実感しました。

O.Y

O.Y

医師との関わりって、やっぱり重要ですよね。私も、救急外来の医師や、認定看護師の先輩方から実習のことや試験のアドバイスをいただけて、とても心強かったです。
それに、病院としてキャリア支援制度が整っていたおかげで、長期にわたる通学も安心して続けることができました。
O.Yさんはいかがですか?

O.Y

O.Y

私は進学のために一度退職したのですが、それでもたくさんの方に支えていただきました。
学習や実習に集中できる時間があるだけでなく、辛い時に話を聞いてもらえる環境があったことで、精神的にも本当に救われました。
大学院では、教員やがん看護専門看護師の先輩にも恵まれ、学び続けることができたと思っています。

I.T

I.T

辛い時にそっと声をかけてくれる人の存在って、大きいですよね。私も同じです。
私は定期的に看護部長に現状報告をさせていただいていたのですが、そのときに「頑張ってるね」「無理しすぎないようにね」とねぎらっていただけたことが、また前向きに頑張ろうと思えるきっかけになっていました。

TOPIC 05

資格取得後の現場での役割の変化

K.K

K.K

資格を取得してから、現場での役割に明らかな変化を感じています。
私は現在、手術室で麻酔管理にも関わらせてもらっているのですが、医師のタスクシフトの一環として、判断を任される場面が増えました。もちろんプレッシャーもありますが、患者さんの安全に直結する分野だからこそ、専門性を活かせる実感があります。
それと同時に、後輩や同僚から相談を受ける機会が増え、「こういうとき、どう考えますか?」と声をかけてもらえるようになったことも、変化の一つですね。

O.Y

O.Y

その「相談を受ける側になる」って、最初は戸惑いませんでしたか? 私も資格取得直後、急に立ち位置が変わった気がして、最初はちょっと身構えてしまったのを覚えています。

K.K

K.K

ありましたね。最初は「自分にそんな大それたことが…」って。でも、相談してくれたこと自体がありがたいというか、「頼ってもらえた」ことが励みになって、だんだんと自然に受け止められるようになりました。
今はむしろ、相手が安心して相談できるような雰囲気づくりを意識しています。

I.T

I.T

その姿勢、素敵ですね。私も、資格を取ってからスタッフから助言を求められる場面が明らかに増えました。
たとえば、がん薬物療法中の副作用マネジメントやセルフケア支援の場面で、「このケースはどう対応したらいいですか?」と聞かれることがあります。
加えて、院内研修の講師依頼や、患者さん・ご家族向けの学習会の企画を任されるようになったことも、大きな変化です。

O.Y

O.Y

学習会というと、患者さんの前で話すこともありますか?

I.T

I.T

ありますね! 最近では化学療法を始める患者さんやご家族向けに、「日常生活の注意点」や「副作用との付き合い方」をテーマに説明をさせていただく機会がありました。
そのときは他職種と連携しながら準備を進めましたが、「不安が少し軽くなった」と言っていただけたのが何より嬉しかったですね。

O.Y

O.Y

私もそういう「声」って確かに原動力になりますよね…。

I.T

I.T

O.Yさんも何か説明するような機会がありますか?

O.Y

O.Y

私はクリティカルケア認定看護師として働く今、E-ICUでの患者対応に加えて、特定行為研修の講師もしています。
実は当院が特定行為研修の指定機関ということもあって、教育面での関わりもかなり比重が高いんです。

O.Y

O.Y

教育の現場では、どういう場面に一番やりがいを感じていますか?

O.Y

O.Y

講義で扱った内容が、実際の現場で活かされているのを見たときですね。
たとえば、重症患者さんの呼吸状態をどう評価するかをテーマに話した後、研修を受けた看護師が「この患者さん、早めに医師にコンサルトした方が良さそう」と判断して行動してくれて。
「知識が現場で活きる」瞬間に立ち会えるのは本当にやりがいがあります。

I.T

I.T

まさに“育てる側”の責任と喜びですね。
私も自分が関わった研修後、スタッフのアセスメント力が高まっているのを感じたとき、「伝えた意味があった」と実感します。
O.Yさんはいかがですか?

O.Y

O.Y

僕は、緩和ケアセンターと病棟を行き来する中で、がん患者さんやご家族と接する機会が多いのですが、専門看護師としての関わりを求められる場面が本当に増えました。
「O.Yさんに話を聞いてもらってよかった」と言っていただいたり、医師や看護師長から「判断に迷ったらまず聞こう」と声をかけてもらえることもあって。
自分の役割が“その場にいること”自体に意味を持つようになったのは、資格を取得してからの大きな変化です。

K.K

K.K

「その場にいることに意味がある」って、すごく深い言葉ですね。
そう思ってもらえる存在でいるためには、自分自身も常にアップデートしていかないといけないなと感じます。

TOPIC 06

若手や後輩の関わり方の変化

I.T

I.T

資格を取得するまでは、実はスタッフ教育に苦手意識がありました。どこまで伝えればいいのか、どう言えば伝わるのか、迷うことも多くて…。
でも今は、スタッフが“自分の看護観”をもとに根拠ある看護を実践できるように、指導のアプローチを変えました。
PNSでの関わりの中でも、自分の価値観を押しつけないように意識して、「あなたはどう考える?」という対話を大事にしています。

O.Y

O.Y

「価値観を押しつけない」という視点、すごく難しく感じますけど、やっぱり大切ですよね。
私も後輩にアドバイスするときは、その人が今どこで困っているのか、どんな言葉なら受け取ってもらえるのかを考えるようにしています。
よく「同じ目線で」って言いますけど、私は「同じ視点で」考えることを意識していて…。つまり、相手の背景や知識レベルに合わせて、一緒に考えられる立ち位置に立つという意味です。

K.K

K.K

私は、手術看護の中で忙しさに飲まれてしまいがちな後輩たちに、「この場面、実は面白いよ」とか「ここがやりがいなんだよ」と声をかけるようにしています。
自分が感じている“手術看護の魅力”を伝えていきたい、という想いがどんどん強くなってきました。

O.Y

O.Y

確かに、自分が後輩だった時の立場から考えても“やりがいの共有”はありがたいなぁ…。ロールモデルになりますよね。

O.Y

O.Y

共感できてやっと身近に感じられることもあるよなと。
私も、がん患者さんへの関わりに戸惑っている後輩と、一緒にインフォームドコンセントに同席して、あとで「どう感じた?」「どう声をかけたら良かったと思う?」とリフレクションの時間を持つようにしています。
患者さんやご家族との関わりを重く感じる場面では、ただ技術を教えるのではなく、「一緒に抱える」ことも指導の一つなのかなと最近は感じます。
K.Kさんは何か意識されてますか?

K.K

K.K

私ですか…。そうですね…。
最近、「できていること」にちゃんと目を向けて、口に出して伝えることも意識しています。
たとえば、「今の声かけ、すごく良かったよ」とか、小さな成長や努力を見逃さないようにして、自己肯定感を支えられたらと思っています。

I.T

I.T

それ、すごく素敵ですね。指導ってつい“できていないこと”に目がいきがちですけど、認める・支える視点があるだけで、後輩の成長スピードも変わる気がします。

O.Y

O.Y

指導って、「教えること」以上に、「信じて見守ること」なのかもしれませんね。
私は後輩の関心に合わせた研修を提案したり、勉強会を一緒に企画することで、学ぶことそのものを楽しいと思ってもらえるように関わっています。
モチベーションって、押しつけじゃ育たないですし。

O.Y

O.Y

本当にそうですね。知識や技術は後からでも補えますが、「向き合い方」や「支え方」は、先輩としての姿勢そのものがメッセージになると思っています。

TOPIC 07

専門看護師・認定看護師としてのやりがい、責任を感じる瞬間

O.Y

O.Y

私は認定を取得してから、部署や部門を越えて相談を受けることが増えました。
特定行為の資格もあるので、人工呼吸器の設定など医師と意見を交わす場面もあり、迅速な判断が患者さんの苦痛緩和につながったときは、看護師の可能性を感じました。
でも同時に、「自分の判断が命に直結するかもしれない」という責任の重さも実感しています。

I.T

I.T

その“判断の重さ”って、経験を重ねるほどに実感しますよね…。

K.K

K.K

私も、術前・術中のケアについて後輩から相談されたとき、「私の言葉がそのまま行動に影響する」と思うと、どう伝えるかをより慎重に考えるようになりました。
手術看護の魅力や大切さを伝える立場になったことで、「伝えることで誰かが変わる」場面に立ち会えるようになったのは、やりがいでもあります。

I.T

I.T

私も化学療法の副作用や生活の不安を抱えている患者さんに対して、体験談や具体的な対処法を丁寧に伝えるようにしています!
「我慢しないでいいんですね」「聞けてよかったです」と言っていただけるときがあって、看護師として伝える役割の大切さを感じます。

O.Y

O.Y

患者さんやご家族からいただいたあたたかい言葉は私もしっかり覚えています…。それだけ心に響きますよね…。

O.Y

O.Y

患者さんが言葉を受け取ってくれたときの安堵感って、本当に大きいですよね! ある患者さんから「O.Y君がいてくれたから治療を頑張れた」と言ってもらえたときは、がん看護専門看護師としてのやりがいを強く感じました。
あとは、新人看護師の研修や大学生への講義など、“次の世代を育てる場面”に関わる機会が増えたことも、やりがいのひとつになっています。

O.Y

O.Y

他に責任を感じる瞬間となると…、後輩の教育でしょうか。
患者さんに伝える内容だけでなく、後輩や多職種と関わる中でも、自分の言葉の重みを改めて意識するようになりました。

K.K

K.K

最近ちょうどその重みを痛感しました! 後輩の指導を通じて、自分の言葉がそのまま判断材料になることをすごく感じていて…。
「この人なら大丈夫」と思ってもらえるよう、専門的な知識だけでなく、人としての姿勢も大切にしていきたいと感じています。

O.Y

O.Y

患者さんとのやり取りでも、最近はネットの情報をうのみにされているケースも多くて。
「それ、どう判断したらいいの?」と聞かれることが増えたような気がします。
だからこそ、ただ伝えるだけでなく、「どう伝えるか」にいつも責任を感じます。

O.Y

O.Y

まさに、言葉の選び方ひとつが、相手の行動に影響する場面ってありますよね。
僕たちができることって、知識を渡すだけじゃなくて、その人にとって「納得できる選択肢」を提示できるかどうか、だと思っています。

TOPIC 08

今後のキャリアの目標

K.K

K.K

最近よく思うんですが、資格を取ったことって“一区切り”というより、“ここからがスタート”だなって実感しています。
もっと知識を深めて、自分なりの看護を磨いていきたいですし、タスクシフトの中で看護師として果たせる役割も、今後しっかり考えていきたいなと。

O.Y

O.Y

その「スタート地点に立った感覚」って、すごくリアルだなあと思ってお聞きしていました。(笑)
私は最近、勉強会や院内研修に関わる機会が増えてきたんですが、学んだことを“どう伝えていくか”が、今後向き合っていくべき大きなテーマだなと感じています。
K.Kさんは、後輩指導において意識していることはありますか?

K.K

K.K

そうですね…。専門的な内容でも“わかりやすく噛み砕いて伝える”ということと、相手の表情を見ながら話すことでしょうか。ちょっとした表情の変化で、理解度が違うんだなってわかるので。
でも、まだまだ試行錯誤ですね。

I.T

I.T

その“伝え方の工夫”って、まさに現場で求められている力ですよね。私も今後は、がん薬物療法に関する看護研究を進めて、患者さんやスタッフに還元できるような形にしていけたらと思っています。
ただ研究だけじゃなくて、院内全体で安心してがん薬物療法が提供できるような体制づくりにも関心があって…。

O.Y

O.Y

僕も、がん看護専門看護師として、今後は院内にとどまらず、地域のがん患者さんやご家族ともつながりながら、支援の幅を広げていけたらと考えています!

I.T

I.T

地域との連携は今後ますます重要になっていきそうですね。
O.Yさんは、今すでに地域での活動もされているんですか?

O.Y

O.Y

今はまだ院内での関わりが中心ですが、講演会や研修など、外部との接点も少しずつ増えてきていて…。
今後はそうした活動を通じて、がん患者さんとご家族が“安心して治療を続けられる地域づくり”に関わっていきたいと思っています。

O.Y

O.Y

地域に目を向けていくというのは、確かに今後のキーワードですよね。
僕はまず、院内での看護の質向上に引き続き注力しつつ、自分の専門性を周囲にどう活かしてもらうかを意識していきたいです。
やっぱり、チーム全体で質を高めていけるような関わり方ができたらいいなと。

K.K

K.K

「チーム全体で」って、まさに看護の醍醐味でもありますよね。
私も、誰かがつまずいたときに「この人に聞いたら大丈夫」と思ってもらえるような存在になりたいです。
そのためには、自分の言葉にも行動にも、ちゃんと責任を持ち続けなきゃいけないなと感じています。

TOPIC 09

資格取得を目指している方にメッセージ

K.K

K.K

正直なところ、私も資格を目指そうと決めるまでには何年もかかりました。
「私にできるのかな」「力が足りないんじゃないか」って、ずっと悩んでいましたし…。
でも、振り返ってみると、完璧じゃなくても“まず一歩を踏み出してみること”が何より大切だったんだなと思います。

I.T

I.T

それ、すごくわかります。
私も最初は「私には無理だ」と思って、上司の勧めをお断りしていたんです。
でも、先輩から「今は完璧じゃなくても、これから学んでいけばいい」と言われて、その言葉が心に残っていて…。
K.Kさんは、挑戦しようと気持ちが切り替わった瞬間ってどんな時でしたか?

K.K

K.K

異動して手術看護に再び関わるようになったとき、やっぱりこの領域が好きだと再確認できたんです。そのときに「今やらなかったら、きっと後悔するな」と思って、一歩踏み出しました。

O.Y

O.Y

その“後悔したくない気持ち”って、大きな原動力になりますよね。僕も進学を決めるときは本当に迷いましたけど、今はあの時踏み出して良かったと心から思います。勉強や実習、論文などは大変でしたが、そのぶん自分の看護に自信が持てるようになりました。

O.Y

O.Y

O.Yさんは大学院での経験を通して、視野もかなり広がったのではないですか?

O.Y

O.Y

そうですね。知識だけでなく、「この看護が本当にその人のためになっているか」と問い直す視点が育ったように感じます。だからこそ、「迷っているなら一歩踏み出してみて」と今は言えます。

I.T

I.T

“完璧じゃなくてもいい”って、今は私も心からそう思います。
学びながら成長できるし、同じ目標を持つ仲間との出会いも本当に大きな支えになりますから。

O.Y

O.Y

私も、資格取得を目指していた時に出会った人たちは、今でも相談し合える関係です。“仲間の存在”って大きいですよね。
もし、資格取得を目指したいけど迷っている方がいたら、まずは興味のある分野に触れてみるところからでもいいと思います。

K.K

K.K

小さな「やってみたい」が出発点になりますよね。

O.Y

O.Y

はい。看護師として働いていると、キャリアに迷ったり、モチベーションを保つのが難しい時もあると思います。
そんなときに「専門性を深める選択肢がある」と知るだけでも、少し道が見えることもあるんじゃないかと。

O.Y

O.Y

誰にでも不安はあるものですし、悩んでいる時間もすごく意味があると思います。
でも、その中で「ちょっと挑戦してみたい」と感じたら、それはもう第一歩を踏み出しかけているサインかもしれませんね。